分光実験の歴史は長く、Newton
がガラスプリズムで太陽光を分光したことが最初と言われています。分光とは、狭義では光(電磁波)を波長ごとに分けることですが、現在では電磁波と物質(原子や分子)が相互作用し、その結果として生じる物質の応答を観測することを分光と呼びます。原子・分子を分光して得られるスペクトル構造を解析するとそれらの内部構造が分かるため、分光学は量子論の成立と検証に大きく貢献し、またレーザーの発明にもつながるなど基礎物理学から産業応用まで幅広い分野の礎となる学問です。当研究室では伝統的な分光実験に加えて、新手法を取り入れた”モダン”な分光実験を開拓することを目指します。